三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

その苦痛はあまりにも個人差がある

生理用品のニュースが炎上していました。

該当のニュースを見ていないのですが、コメントから、奥様が生理をストレスに感じているのを見て、それを軽減してあげたいと思い男性四人で商品開発を行ったとのこと。

その結果何ができたか。

ナプキン三枚分を吸収する、洗って使える生理用ショーツを開発しました。

もう一回言いますね。

炎上していました。

 

コメントは「三枚じゃ足りない」「一日中履き続けるなんて不衛生」「何故生理のない男だけで作ろうとしたのか」と辛らつなコメントが寄せられていました。

 

ただ、生理用ショーツってすでにあるんですよね。

別に新しい商品ってわけでもないんですよね。

なんだったら洗って繰り返し使える布ナプキンなるものもあるんですよね。

 

でも使い捨てのナプキンを使う人は多いんです。

 

去年トイレットペーパーに次ぎ、生理用品が品薄になるニュースが流れました。トイレットペーパーほど長く続きませんでしたが、瞬間的に棚から生理用品が消え、多くの女性から絶望と怒りの声が寄せられました。

 

今回男性たちが開発した生理用ショーツは、ツイッターでは大不評でした。

 

私はそれを見て、良い時代になったなと感じました。

 

女性の生理痛はこれまでひたすら耐え忍ぶものとされてきました。

その結果どうなったか。見えないことにされました。

生理痛などないかのように働く周りの女性を見て、自分も我慢しなければと口を閉じました。

自分の身体から出る血の量が異常なのか正常なのか、それすらわからないまま。

 

自分に合わないからってそんな非難することない? と思う人もいるでしょう。

 

ところがどっこい。今の世は無言は同意になるのです。

 

職はなくなり、賃金は変わらず、税率は上がるばかり。じゃあ生理用ショーツ使えばいいじゃんって言われたら、私なら相手を怒りに任せて殴らない自信はありません。ぶっちゃけ消費税が10%になったのもいまだに腸煮えくりかえっています。

 

ただ私は、くだんのニュースを見ていません。

 

翌朝横で寝ていた奥様が下半身血塗れになり、「君は休んでいて。シーツは洗っておくから。」と、生理痛で苦しむ奥さんをソファーで寝かせて、血の世界地図が描かれたシーツを手洗いした経験から生まれたのかもしれません。

血塗れになっても肌にくっつかずさらっとしていて、布が固くならない布で出来ているのかもしれません。

血の塊が出ても即座に吸収する素晴らしい構造なのかもしれません。

 

そんな今までなかった画期的なアイテムなのかもしれません。

 

かもしれません。