生理が痛み以外にもしんどかったので激昂した話
※この記事は個人的な体験に基づいて書かれています。
生理のデバフは個人差があり、「下着汚れるから面倒だな~」という人から「眠い。ひたすら眠い。」という人や「この痛み、この苦しみ……もう子宮いらねぇ。」という人までいるそうです。
雑に説明すると「月一回内臓の膜を引っぺがして体外に排出しよう。血も垂れ流しになるけどやむなし。」という排泄というより内臓疾患レベルの仕組みなので、それが体内で起きている人間になんらかの支障が出てくるのも納得です。
最近生理に対する理解が深まっているなと思った入たのですが、そうでもない人々の話を聞き絶句しました。その時に一番「うそやん・・・。」と思ったのが以下二つ。
・生理の血って尿や便と一緒で自分の意思で留めて排出できるんでしょ?
・起きてる間しか血って出ないんでしょ?
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垂れ流しです。夜間も垂れ流しです。油断すると布団に真っ赤な世界地図ができます。
私は一週間血が垂れ流しで、最初に少し汚れるくらいで、次に昼間でも夜用をあてないと追いつかないくらいで、段々減っていくというサイクルでした。
え、じゃあ風呂はどうしてるの?
という質問には、一番遅くに入ってさっと出るとしか答えようがありません。
いや、水圧ででないっしょ。
という人もいますが、血の塊のような経血が水圧ごときで収まってくれるわけがなく、運が悪ければ浴室を洗わないといけないですし、パンツをはくまでの間たれ流れてしまわないように祈りながら素早くはくしかないのです。
タンポン入れればいいじゃない。
という人もいますが、圧迫感で気持ち悪いし腹痛があるのです。
生理の煩わしさは痛みだけではなく、経血の量に苦しめられる同士は多いです。
生理用品という経済的負担も関わってくるので、増税の際には「生理用品も増税なんて、お上は下々のことなんてひとっつも考えちゃくれねぇんだ。」と百姓一揆寸前の農民のような殺意を抱かずにはいられませんでした。
血の量は子宮筋腫のような病気ともかかわってくることもありますが、私のように意味もなくただ単に生理痛がひどく出血量が多いという人もいます。
神様私は前世で何かやらかしましたか? とっちゃいけない知恵の実を盗み食いしたのであればその時の知恵はたいして残っていないのでそろそろ許してもらえないでしょうか。
家計にダイレクトアタックする生理用品。
しかしここでけちると布団が真っ赤に染まるので、高価な夜用の生理用品を買い、万全の対策を取ってきました。
幼い頃からこの恐怖と戦ってきた私は、厚めのズボンをはいてその日も備えました。
しかし
朝起きると
一時間後には仕事に行かなければいけないのに真っ赤な染みが布団にできていました。
こういう失敗を書くと
だからタンポン突っ込んで寝ればいいのに
という人もいますかと思いますが
長時間吸収用のタンポン突っ込んでなおかつナプキンも当ててこの体たらくなんですよ。
メロスの如く激昂して、久しぶりに産婦人科に怒鳴り込みにいきました。
なんとかなんねぇのかよぉという私の激昂を察してか、二十代の小娘だった頃にはほとんど話に出なかった低用量ピルをさっさと先生は処方してくれました。
「これで痛みも量も減るよ。それと減量したほうがいいよ。」
そんな先生の言葉に、これが、噂の…とピルを受け取りました。
月経困難症に苦しむ女性の最後の頼みの綱。ある者はこれを飲むとたちどころに苦しみから解放され、またある者は吐き気などの別の苦しみを得たという……。
ただし妊娠する予定のない人に限るという注釈が付きますが、生理痛から解放されたという声は多く、何故これをもっと早く知らなかった、処方されなかったのかという人は多いと言われています。
血栓ができる可能性がごくわずかですがあるため、水分補給と排泄が必要にはなりますが、私は以前の職場と違いトイレに行く自由は約束されていたため、無問題。
献血所によっては献血を断られてしまうこともあるらしいのですが、今は自分の身を守りたい。
毎日定期的に飲まないといけないというところだけは細心の注意を払わなくてはと、ずぼらな自分を律しました。
最初は少量の生理不順が発生し焦りました。
生理痛は0ではありませんでした。
しかし
生理忘れてまぁ~~~す☆
と言えるくらいには快適に過ごせるようになりました。
そんな喜びを胸に、定期検診に行くと、先生は会ったときと変わらない、親戚のおじいちゃんみたいなほのぼのとした様子で言いました。
「良かったね。でも減量した方がいいよ。」
大事なことなので二回言われました。