三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

生理痛がひどくて仕事を辞めた話

生理痛。月経痛とも言われるこの痛み、男性にはまず理解されず、女性にも個人差があるため理解されにくいと言われます。

昨今、SNSで各々の情報発信が可能になった現代では「生理痛ってこんなにひどいんだよ。」という発信をして「わかる。」「それな」という人からイイネを一万以上集める人もいるため、味わった事のない人でも「生理痛はヤバイ」という理解が深まりつつあります。

 

嘘か本当か。

生理痛に理解がなく、むしろ生理痛を訴える女はうざいと言う恋人とお付き合いしていた時に、お泊りをした際にうっかり失敗して浴室を血まみれにしてしまい、それを目の当たりにした恋人が「死んじゃう!!」っと心配して救急車を呼ぼうとしたので一生懸命説明してなだめて、それ以後生理の時に気を使ってくれるようになった。

という話もあり。

また、

姉が生理の時は尻を血まみれにしてリビングで唸っているので居づらい。お前ら女には優しくしてやれよな。

という掲示板の書き込みがあるとかないとか。

生理痛は知らなくても、家族や恋人が苦しんでいる姿を目の当たりにして、気を使うという方もいるようです。

 

そんな私は中学生の頃から生理痛ですでにしんどい思いをし、下着を汚してしまいトイレで絶望したりと生理そのものにわずらわしさしかない人生を歩んでいました。

どのくらい生理に対して憂鬱感があるかというと

「生理、忘れてまぁ~す☆」

という生理用品のCMが平時に流れると

「その程度で忘れられるのか。まったく羨ましい。」

と失笑し、生理中に流れると

 

「忘れられるわけねぇだろうがぁぁぁ!!この痛み!この眩暈!この倦怠感!なにをどうしたら股にそんなもん突っ込んだくらいで忘れられるという!!」

 

と激昂するくらいしんどいです。

私は水泳が大好きだったので、生理で水泳の授業参加できないのが本当に苦痛でした。

さらに、水泳より大好きな放課後に居残りで水泳をさせられることが本当に悔しかった。好きで休んだわけじゃないのになんで罰みたいに補修させられてるんだって。

 

それでも学生の頃はまだ、下着が汚れる恐怖と戦いながら、学校に通っていました。

社会人になってからはね、本当にね、生理週間は地獄でしたよ。

息切れしているとね、「こいつため息ついた」ってお客様からクレームが入るわけですよ。

上司は男性で、生理でつらくて、とか言えないから、体調が悪くてっていうと、「体調管理くらいちゃんとしろ」って言われるんですよ。もう悔しかったですよ。貴様に股から血を垂れ流しながら戦う私の何が分かるって思いを飲み込んで謝ってました。

 

そんなにしんどいなら休めばいいじゃんって思う人もいるかもしれないけれどね、世間がそれを許さない時代だったんです。

ずっと「生理くらいで」って教育されていたから、毎月当たり前にある生理で苦しいからって、休む方がおかしいって言われてたのでね、仕方ないんだってずっと思ってたんです。

生理休暇なんてあっても、労基法を守らない会社がわんさかあるんですよ。就職難時代から何一つ待遇の変わらない、むしろ悪化した私の職場が「法律? 労働者の権利? うちにはそんなものないよ。」というような職場ではまず申請できませんでした。

 

産婦人科も行きました。でも変わりませんでした。

若い頃の体力で乗り切れなくなって、このままでは倒れると思い、仕事を辞めました。

ブラックな職場だったので、理由も聞かれませんでした。

 

もう何年も前の話です。