三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

母の愛と食の安全

今週のお題「お弁当」

 

私は子供の頃、給食が嫌いな子でした。そのためお弁当の日はとてもハッピーな日でした。

母の作ってくれるお弁当は私の好きなものしか入っていませんでした。

私は前日が好物だと、おかずをとっておいて、それを翌日のお弁当で食べられるのが楽しみなほど食い意地のはっている子供でした。

 

特に母の作ったカキフライは大好きでした。

 

次の日のお弁当でカキフライが入っていたらそれはもう有頂天でした。

好物は最後に食べる派なので、大きなカキフライを一つ残しておいて、最後に食べようと思っていました。

 

それは、カキフライっぽくみえましたが、イカフライでした。

 

家に帰って母にその悲しみを打ち明けると、母は大爆笑でした。

 

そして、高校受験の日。

母は私の大好きなカキフライと、大好きな炊き込みご飯を詰めてくれました。

 

毎日毎日、冷凍食品でも、お弁当を詰めるのは大変な作業だったと思います。

 

私は成長し、今度は自分のために弁当を作るようになりました。

 

ある日、前日に作ったチャーハンと生姜焼きを詰めました。

お弁当を食べて数十分後、猛烈な腹痛に襲われました。

 

母のお弁当は愛情だけでなく、安全も入っていました。

 

もうすぐ気温があがるこの時期、お弁当を作る皆さまは気を付けてください。

私はこの時期の自分の弁当がトラウマになりました。