あけましておめでとう。
今年も宜しくお願いいたします。
突然ですが、私は鬼滅の刃で推しキャラが死亡した時に体調を崩したほどのファンですが、映画ファンとしての私自身は「無限列車編は百億円くらいいったらいいな~」と思っていました。
何故なら無限列車編はこれまでの鬼滅の刃のストーリーや世界観を知っていることが前提。一見さんには「は?なんであんな強い鬼がでてくるの??っていうかあの猪なんなの?ここで終わり?パワハラで有名なラスボスは?この偉そうな人達誰?」の?だらけ。
そんな中、SNSでは一つのアニメ作品が絶賛されていました。
それが「羅小黒戦記」。中国で作られたアニメです。
CMでは小さくて丸い可愛らしい黒い子猫や、その子猫が化けたものと思われる可愛らしい子供が美形の青年と一緒に旅をしているような動画が流れます。
あ~ほのぼの系のアニメなのね。
一瞬そう思いましたが、劇場に行った人たちのコメントは巨人の脅威にさらされたように面構えが違います。
私はこの空気を知っています。
癒し系のふわふわのマスコットと、少年の心の交流と見せかけて、劇場にいけばゴリゴリのアクション映画。兄を失い復讐に燃える少年の物語だったという印象操作をされたディズニーの人気作品と同じです。
では実際どうなのか。
SNSの評価は大体正しいと信じている私は真実を求めて劇場に行きました。
結論から言うと、確かにほのぼのとしたシーンもありますが、私は既視感がありました。
そう、幼い頃劇場にまだ指定席やシネコンと言う概念がなかった頃、入れ替え制ではなかったので座っていればそのまま次の映画が上映されていたころ、そして、アニメが二本立て、三本立て等あったころ。
宇宙で一番強い奴に会いに行くと闘志を燃やす戦闘狂の主人公がどったんばったん大騒ぎする映画です。
羅小黒戦記のストーリーは、人間の開発によって故郷の森を失った小黒と言う名の猫の妖精が、同じ妖精に新しい住処を紹介されてやっと落ち着けると思ったときに、謎の激強の青年(後々100年以上生きているという話もあり)に強襲され、せっかく出会えた妖精たちと離れ離れになり、青年と無理やり旅をさせられることになるという話です。
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冒頭から可愛さしかない映像に、徐々に不穏さがはいり、ハリウッドのアクションのような見ごたえある戦闘シーンがはさまれ、最終的には思いがけない結末を迎える作品です。
鬼滅の刃は戦闘シーンがすごいと言われるアニメ会社が作成しています。
まさか、可愛い子猫が出て来る映画で、鬼滅の刃と同じくらいの戦闘シーンを鑑賞させられるとは思いませんでした。
ストーリーも完結しているので、映画以外の予備知識がなくとも楽しめ、中国の仙人等の知識があれば一層楽しめるという内容になっています。
キャラクターも魅力的で日本でもファンアートが量産され、それを知った中国の識者たちからも「中国では子供を冬にモコモコに着ぶくれさせる文化があるので、何卒小黒がもこもこ着ぶくれたイラストを…」というつぶやきがされたり、映画のパンフレットを見た家族から「何故一人で見に行ったのか。一人でこんな面白そうな作品を見て良心は痛まないのか」と顰蹙を買い、二度目の鑑賞に出かけた方など、SNSでは映画の魅力を語る人が増えています。
密かにその人気が語られ、海外のアニメ映画であるにも関わらず、公開期間は延長、公開地域拡大という鬼滅の刃の陰で興行収入をぐんぐんあげているのです。
私は鬼滅の刃は大好きです。
しかし劇場版の鬼滅の刃はあくまで、アニメファン、原作ファンのために作られた作品。
私は鬼滅の刃のファンで外伝を読んで泣いて八巻を読み返して泣いたほどのファンですが。
無限列車のパスケースも買ってしまいましたが。
映画好きな私が言うのです。
映画として完成しているのはどっちだと思う?と。
そんなの推しが動いている時点で百点満点なので比べようがないし映像作品として見た時にあの技がこんなに大きなスクリーンで音と動き付で見られる時点で完璧以外の判定なんて出せるわけないじゃないか。
と私のインサイドヘッドは答えを出しているのですが、どうしても声に出して言いたいのが、鬼滅の刃を観て面白いとおもった一見さんは羅小黒戦記も絶対おもしろいから観て欲しいなということ。
正直、あのポスターで、私は、観に行こう!と思えなかったんです…。
でも観たらめちゃくちゃおもしろかったので二回観にいったんです…。
だからもし、鬼滅の刃にひっかかってこの記事に辿りついた人がいたら是非とも、羅小黒戦記を観て欲しいと思います。
都内ではもうすぐ終わってしまうところが多いので、是非。
ぶっちゃけ、一見さんなら絶対に鬼滅の刃よりも楽しめると思うんです…。
まぁ、羅小黒戦記もYOUTUBEで本国で公開済の小話アニメみたいなのがあって沼なんですけどね…。