三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

二次元並みの足の長さを誇るリティク・ローシャンの「バンバン!」

トム・クルーズキャメロン・ディアスの主演映画「ナイト&デイ」。ハリウッドが誇る美男美女のアクション映画として当時話題になりました。

それをインドで作り直した本作。

RRRがゴールデングローブ賞で話題となったその波に乗れとばかりに日本でも公開されました。

「ナイト&デイ」をまだ観ていなかった私は、イケメンと美女がなんやかんやあってどんぱちがあるんだろうなというざっくりした雰囲気だけで観に行きました。

びっくりしました。

主演のリティク・ローシャンの足の長さに。

私も長いこと映画を観てきたのでスタイルのいいイケメンは見慣れていたつもりでしたが、明らかに比率がおかしい足の長さ。

ハイヒールを履いたヒロインと腰の高さが同じという驚異の足の長さ。

ネットで足の長さを表すのに「股下〇〇km」という表現がありますが、インド本土をまたにかけられそうなほどの足の長さ。

そんなリティク・ローシャンと絡むヒロイン、カトリーナ・ハイフは尾田栄一郎先生の漫画に出てくるような美しくスタイルの良い美女で、安定の「冴えない女とかいいながらどう見たって美女やないかい」という気持ちが込み上げます。

そんな美男美女がなんかやばいテロリストに追いかけられて逃げ惑いつつ反撃する本作。

人が死ぬコンテンツとは思えないくらい要所要所でコメディが挟まれています。

私が観賞した映画館は席間隔が大変蜜なので、隣の人の笑い声の近さは恋人同士でソファーでテレビを見ているような距離感でした。

ウェイターがメニューを間違えたところで笑い、主人公がヒロインに車で跳ねられたところで笑い、いかにもコメディ枠の悪役の部下が勘違いから着衣のままプールに入ってきたところで笑い、リティク・ローシャンのお色気シーンに固唾をのむ。

しかし本作、笑いだけではないのです。

まさか最初のあれがこんなに胸熱くなる伏線回収になるなんて誰が思ったでしょう。すくなくとも、ドジっ子ウェイターのしょうもない伏線が回収された時には誰にも想像できませんでした。

そして訪れる感動の結末に、思わず鼻をすすってしまった瞬間、挟まれるエンドロール。

なるほど、これがインド映画。カレーセットを頼んだらカレーセットが出てきたような安定感です。

家族、友人、恋人、一人、どんな状況でも楽しませてくれる映画でした。

最後に、ちょっと気になって調べてびっくりしたこと。

インドでは最近トヨタよりスズキが人気らしいということです。