三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

独特の文化をもつ村人と現代の大学生の交流を描いた映画「ミッドサマー」


『ミッドサマー』本国ティザー予告(日本語字幕付き)|2020年2月公開

大人気の映画ミッドサマー。セラピー映画や恋愛ドラマとして大人気ですね。

私も拝見してきました。

 

知らない方はいないと思うのですが、ミッドサマーは不慮の事故で家族を失い、天涯孤独となった主人公、ダニーが北欧のホルガ村で様々な体験をし、村の人たちと交流を重ねて、悲しい出来事から立ち直っていくと言う物語です。

 

以下ネタバレ内容。

 

家族の死後、ダニーは家族や両親という言葉に激しい悲しみを感じて、泣きだしてしまいそうになります。しかし、そんな一般的な言葉で号泣してしまっては周りの人たちに迷惑をかけてしまうので、一生懸命押し殺します。

 

ダニーを支えてくれるのは恋人のクリスチャンです。

 

しかしダニーは、このままクリスチャンに依存していてはいけないと感じています。彼は優しい言葉をかけてくれるけれど、自分は彼にとって重しになっている。本当なら別れなければいけないと、薄々思っているのです。

けれどダニーには、家族を失って恋人とも別れることはできませんでした。

 

ある日、恋人のクリスチャンが北欧に旅行に行くことを知ります。

 

直前まで旅行に行こうか迷っていたけど、行くことにしたんだとクリスチャンは説明し、友人たちから君も一緒に行かないか誘えと言われていると言います。

 

自分が行って迷惑ではないか。ダニーはそう感じました。

けれど、ずっと家の中に閉じこもっているダニーには少し魅力的にも感じる提案でした。

 

クリスチャンを村に招待したのは交換留学生のペレでした。彼はダニーの誕生日が村のお祭りの始まる日と同じだと知り、「ダニーにもぜひ来てほしい」と言ってお祭りの華やかな写真を見せます。そして、自分も両親を失ってしまったので君の気持ちが良く分かる。とダニーに寄り添おうとします。

 

ホルガ村につくと皆大歓迎をしてくれました。

「遠いところからようこそ。よく来てくれたね。」「お茶をどうぞ。ゆっくりくつろいで。」「足りないものがあったら言ってね。」

皆久しぶりに家族が帰ってきたように歓迎してくれます。

ペレもダニーがホルガ村の女性たちと同じようなワンピースを着て、花冠を付けている絵を誕生日にプレゼントしてくれました。

 

華やかなモニュメントのメイポール

黄色い三角の建物のような教会

大切な習わしの描かれている本

おそろいの白い服を着た村人

不思議な遊びをしている子供たち

あちこちで咲いている花と、のんびりとしている羊や犬、檻に入ったクマ

おとぎ話の世界です。

 

しかし村の人たちの文化はダニーには衝撃的なところがありました。

そのため、早く帰りたいと思ったり、自分だけホルガ村に置いて恋人たちが帰ってしまう悪夢を見たりしました。

 

一方クリスチャンは村の文化に興味津々で、それを題材に友達と協力して論文を書くことにしています。

 

恋人のはずなのに、クリスチャンとの心の距離を感じるダニー。

 

ペレはそれを感じて、「彼は君の心を支えてくれている?」と二人の心が離れていることを心配してくれます。

 

村の人たちは押しつけがましくなく、ダニーに寄り添おうとしてくれます。「一緒に料理を作らない? 」「このエプロンつけて。」文化の違いに戸惑っていたダニーですが、村の人たちは親切です。

なにより、彼女を余所者ではなく、家族のように接してくれているのです。

 

しかし事件が起こります。

クリスチャンの友人、マークが村の大切な木におしっこをしてしまうのです。村の人はかんかんに怒りました。

そして、村の女の子に誘われて、マークは姿を消してしまいました。

その時同時に、クリスチャンの友人の一人、ジョシュも行方不明になります。

彼はホルガ村の文化を学ぶことに熱心で、村の大切な習わしがかかれている本にも興味を示し、資料として写真を撮りたいと言っていました。しかしそんなことは許されません。

その本も行方不明になってしまったのです。

 

自分たちのグループで問題が起きてしまって申し訳なく思うダニー。

しかし、皆一方的に責めたり、余所者だからと差別しません。

 

落ち込んだダニーを村の女性がお祭りのダンスに誘います。

 

このダンスはお祭りの中でも大切な、村の女王メイクイーンを決めるための儀式の一つです。最後まで立っていた女性がメイクイーンになります。

もしかしたら大切な本を盗んだ仲間かもしれないのに、村の人たちはダニーを疑ったりしません。

一緒に大切な儀式に参加させてくれるのです。

ダンスはとても激しく、くるくる回ったりメイポールの周りを駆けたり、立ち止まったり。

ダニーは一生懸命見よう見まねで踊ります。

そのうちに、いつの間にかスェーデン語まで喋れるようになっていました。

気が付けば立っているのはダニー一人でした。

メイクイーンになったダニーを、村の人たちが祝福してくれました。ペレも驚き、とても喜びました。その中にダニーは亡くなったはずのお母さんを見ました。

 

ダニーは村の人たちとすっかり打ち解けていました。

 

彼女は女王として、村のお祭りで教会に入る人を選ぶ役割がありました。

教会に入るのは、クリスチャンか抽選で選ばれた村の人です。

この教会にクリスチャンが入ることは、クリスチャンと別れることを意味していました。

ダニーは、今まで自分の心の支えだったクリスチャンと別れる決意をします。

クリスチャンと別れたダニーは、大声で泣き、感情を解放し、そして最後にそっとほほ笑みました。

 

 

 

というのが、セラピー映画や恋愛ドラマとしてのミッドサマーの側面です。

この部分だけをぬきとると、あら不思議、こころ温まる映画になります。

 

しかし実際は

・来るものはドラッグで大歓迎

・72歳になると強制的に人生を終了させられる老人たちの飛び降り自殺儀式

・去る者は強制的に祭りの生贄

・よそから来た男を吟味して子種確保

・祭りの中盤イベント、教会に贄を入れて焼く(生死問わず)

 

という殺傷力の強い作品です。

クリスチャンの友人たちは殺されても仕方ない、もしくは禁忌を犯すように誘導されて誘惑に負けるという形で殺されているのですが、ダニーたちとは別に連れてこられた訪問者、コニーとサイモンは村の中での行動だけなら、秘密を知ったから殺されたというようにしか見えないため、とくにサイモンはそこまでされるの?と一番惨い仕打ちを受けています。

 

とにかく訪問者がひどい目に遭うのです。

 

ダニーのその後も、彼女がどんな扱いを受けるのか、映画の中では名言されていないのです。

メイクイーンになった女性たちがその後どうなるのか。祭りの最後で殺されるのではないか、という考察もあります。

ダンスの前にダニーは薬物の入った飲み物を摂取しているので、彼女が正気に戻った時に、クリスチャンを殺してしまった罪悪感を抱くのか、これまでの仕打ち(うわべの言葉だけでないがしろにされ、誕生日も付き合った期間もろくに覚えていなくて、村の娘と子作り)を思い出して清々するのかは分かりません。

が、監督曰く、これは一人の女の子の再起の物語なので、彼女はこれからホルガ村で幸せに生きていくのではないかと思います。72歳まで生きたら強制終了儀式があるのですが、ホルガ村の生き方に染まった彼女ならそれも喜びとして受け入れるのではないでしょうか。

 

やってることはカルト宗教ですが、これは、ダニーの再起の物語なのです。

 

 

 

劇場版メイドインアビスが気が付けばR15になっていた

今年初めて観た映画はメイドインアビス-深き魂の黎明-でした。

2回観ました。

何故か。

一回観ただけじゃ消化しきれなかったので2回観ました。

ついったーでは日参している人もいるので、私はまだまだです。

 

私は鬱アニメと名高い13話が公開されてから、原作を買って読んだのですが、その世界観に夢中になって読みふけりました。

この続きがアニメになるのは可能なのだろうかとハラハラしていたのですが、劇場で公開されたアニメの続きは文句なしに原作の魅力をいろんな意味で凝縮されていて、「誰がここまでやれと言った」と言いたくなるくらいのクォリティでした。

 

都内の劇場ではつねに満席で予約しないとなかなか良い席に座れないという状態が続いていました。

それくらい人気のある作品なのに、すすめづらいところがあります。

何故か。

ストーリーがシビアなんです。

鬼滅の刃を「おもしろいよ~。」と勧めるのはコミックス派で、本誌派は「お前はこの地獄に耐えられるか……?」と相手を吟味します。

可愛いイラストなのに、その内容はベルセルク。無慈悲な展開が押し寄せます。

 

メイドインアビス-深き魂の黎明-は、音楽が良い、美術が良い、キャラクターが良いというクォリティの高さがファンからも絶賛されているのですが、勧められないところがあります。

 

R15なんです。

R15と言えば、スプラッター映画でおなじみの表記です。

プリキュアのような可愛い絵柄でR15。性的な意味ではありません。ある意味性的な嗜好を感じる人もいると思いますが、この作品は全年齢で出すことができなかったんです。

ネタバレなしで言うと、原作に忠実に、人体損壊の描写があります。

原作を読んだ人はある意味R15になったことに、原作の忠実さが期待できほっと胸をなでおろしたのですが、同時に感じました。

これを全年齢で公開できると何故思った?

と。

 

生理が痛み以外にもしんどかったので激昂した話

※この記事は個人的な体験に基づいて書かれています。

 

生理のデバフは個人差があり、「下着汚れるから面倒だな~」という人から「眠い。ひたすら眠い。」という人や「この痛み、この苦しみ……もう子宮いらねぇ。」という人までいるそうです。

雑に説明すると「月一回内臓の膜を引っぺがして体外に排出しよう。血も垂れ流しになるけどやむなし。」という排泄というより内臓疾患レベルの仕組みなので、それが体内で起きている人間になんらかの支障が出てくるのも納得です。

 

最近生理に対する理解が深まっているなと思った入たのですが、そうでもない人々の話を聞き絶句しました。その時に一番「うそやん・・・。」と思ったのが以下二つ。

 

・生理の血って尿や便と一緒で自分の意思で留めて排出できるんでしょ?

・起きてる間しか血って出ないんでしょ?

 

垂れ流しです。夜間も垂れ流しです。油断すると布団に真っ赤な世界地図ができます。

 

私は一週間血が垂れ流しで、最初に少し汚れるくらいで、次に昼間でも夜用をあてないと追いつかないくらいで、段々減っていくというサイクルでした。

 

え、じゃあ風呂はどうしてるの? 

 

という質問には、一番遅くに入ってさっと出るとしか答えようがありません。

 

いや、水圧ででないっしょ。

 

という人もいますが、血の塊のような経血が水圧ごときで収まってくれるわけがなく、運が悪ければ浴室を洗わないといけないですし、パンツをはくまでの間たれ流れてしまわないように祈りながら素早くはくしかないのです。

 

タンポン入れればいいじゃない。

 

という人もいますが、圧迫感で気持ち悪いし腹痛があるのです。

 

生理の煩わしさは痛みだけではなく、経血の量に苦しめられる同士は多いです。

生理用品という経済的負担も関わってくるので、増税の際には「生理用品も増税なんて、お上は下々のことなんてひとっつも考えちゃくれねぇんだ。」と百姓一揆寸前の農民のような殺意を抱かずにはいられませんでした。

血の量は子宮筋腫のような病気ともかかわってくることもありますが、私のように意味もなくただ単に生理痛がひどく出血量が多いという人もいます。

 

神様私は前世で何かやらかしましたか? とっちゃいけない知恵の実を盗み食いしたのであればその時の知恵はたいして残っていないのでそろそろ許してもらえないでしょうか。

 

家計にダイレクトアタックする生理用品。

しかしここでけちると布団が真っ赤に染まるので、高価な夜用の生理用品を買い、万全の対策を取ってきました。

幼い頃からこの恐怖と戦ってきた私は、厚めのズボンをはいてその日も備えました。

しかし

朝起きると

一時間後には仕事に行かなければいけないのに真っ赤な染みが布団にできていました。

 

こういう失敗を書くと

 

だからタンポン突っ込んで寝ればいいのに

 

という人もいますかと思いますが

長時間吸収用のタンポン突っ込んでなおかつナプキンも当ててこの体たらくなんですよ。

メロスの如く激昂して、久しぶりに産婦人科に怒鳴り込みにいきました。

なんとかなんねぇのかよぉという私の激昂を察してか、二十代の小娘だった頃にはほとんど話に出なかった低用量ピルをさっさと先生は処方してくれました。

「これで痛みも量も減るよ。それと減量したほうがいいよ。」

そんな先生の言葉に、これが、噂の…とピルを受け取りました。

 

月経困難症に苦しむ女性の最後の頼みの綱。ある者はこれを飲むとたちどころに苦しみから解放され、またある者は吐き気などの別の苦しみを得たという……。

 

ただし妊娠する予定のない人に限るという注釈が付きますが、生理痛から解放されたという声は多く、何故これをもっと早く知らなかった、処方されなかったのかという人は多いと言われています。

血栓ができる可能性がごくわずかですがあるため、水分補給と排泄が必要にはなりますが、私は以前の職場と違いトイレに行く自由は約束されていたため、無問題。

 

献血所によっては献血を断られてしまうこともあるらしいのですが、今は自分の身を守りたい。

毎日定期的に飲まないといけないというところだけは細心の注意を払わなくてはと、ずぼらな自分を律しました。

 

最初は少量の生理不順が発生し焦りました。

 

生理痛は0ではありませんでした。

 

しかし

 

生理忘れてまぁ~~~す☆

 

と言えるくらいには快適に過ごせるようになりました。

 

そんな喜びを胸に、定期検診に行くと、先生は会ったときと変わらない、親戚のおじいちゃんみたいなほのぼのとした様子で言いました。

「良かったね。でも減量した方がいいよ。」

大事なことなので二回言われました。

生理痛がひどくて仕事を辞めた話

生理痛。月経痛とも言われるこの痛み、男性にはまず理解されず、女性にも個人差があるため理解されにくいと言われます。

昨今、SNSで各々の情報発信が可能になった現代では「生理痛ってこんなにひどいんだよ。」という発信をして「わかる。」「それな」という人からイイネを一万以上集める人もいるため、味わった事のない人でも「生理痛はヤバイ」という理解が深まりつつあります。

 

嘘か本当か。

生理痛に理解がなく、むしろ生理痛を訴える女はうざいと言う恋人とお付き合いしていた時に、お泊りをした際にうっかり失敗して浴室を血まみれにしてしまい、それを目の当たりにした恋人が「死んじゃう!!」っと心配して救急車を呼ぼうとしたので一生懸命説明してなだめて、それ以後生理の時に気を使ってくれるようになった。

という話もあり。

また、

姉が生理の時は尻を血まみれにしてリビングで唸っているので居づらい。お前ら女には優しくしてやれよな。

という掲示板の書き込みがあるとかないとか。

生理痛は知らなくても、家族や恋人が苦しんでいる姿を目の当たりにして、気を使うという方もいるようです。

 

そんな私は中学生の頃から生理痛ですでにしんどい思いをし、下着を汚してしまいトイレで絶望したりと生理そのものにわずらわしさしかない人生を歩んでいました。

どのくらい生理に対して憂鬱感があるかというと

「生理、忘れてまぁ~す☆」

という生理用品のCMが平時に流れると

「その程度で忘れられるのか。まったく羨ましい。」

と失笑し、生理中に流れると

 

「忘れられるわけねぇだろうがぁぁぁ!!この痛み!この眩暈!この倦怠感!なにをどうしたら股にそんなもん突っ込んだくらいで忘れられるという!!」

 

と激昂するくらいしんどいです。

私は水泳が大好きだったので、生理で水泳の授業参加できないのが本当に苦痛でした。

さらに、水泳より大好きな放課後に居残りで水泳をさせられることが本当に悔しかった。好きで休んだわけじゃないのになんで罰みたいに補修させられてるんだって。

 

それでも学生の頃はまだ、下着が汚れる恐怖と戦いながら、学校に通っていました。

社会人になってからはね、本当にね、生理週間は地獄でしたよ。

息切れしているとね、「こいつため息ついた」ってお客様からクレームが入るわけですよ。

上司は男性で、生理でつらくて、とか言えないから、体調が悪くてっていうと、「体調管理くらいちゃんとしろ」って言われるんですよ。もう悔しかったですよ。貴様に股から血を垂れ流しながら戦う私の何が分かるって思いを飲み込んで謝ってました。

 

そんなにしんどいなら休めばいいじゃんって思う人もいるかもしれないけれどね、世間がそれを許さない時代だったんです。

ずっと「生理くらいで」って教育されていたから、毎月当たり前にある生理で苦しいからって、休む方がおかしいって言われてたのでね、仕方ないんだってずっと思ってたんです。

生理休暇なんてあっても、労基法を守らない会社がわんさかあるんですよ。就職難時代から何一つ待遇の変わらない、むしろ悪化した私の職場が「法律? 労働者の権利? うちにはそんなものないよ。」というような職場ではまず申請できませんでした。

 

産婦人科も行きました。でも変わりませんでした。

若い頃の体力で乗り切れなくなって、このままでは倒れると思い、仕事を辞めました。

ブラックな職場だったので、理由も聞かれませんでした。

 

もう何年も前の話です。

 

夏も終わりに近づいてきたので

すぴりちゅあるな話を一つ、したいと思います。

 

私、何故かとても行きたくてたまらなくて、とある神社にお参りに行ったことがあるのです。

どうしても絶対、今行かねばならないと、かなり遠距離でしたが日帰りで。

 

休日でしたが、人は少なく静かでした。

 

私、そこで、宝くじの高額当選と縁を結んでくださいってお願いしたんですよね。

その時ブラックなところにお勤めしていたので、できれば良い会社と縁を結んでくださいともお願いしたんです。

 

それでどうなったかというと、しばらくして身内が亡くなり、ちょっとしたお金を相続することになりました。

 

入院して保険金が下りたためちょっとしたお金が入りました。

 

会社の業績が悪化して退職しました。

 

よくある偶然が重なったんでしょう、と思われるかもしれませんし、私も、そうであってほしいと思います。(なにより私が欲しかったのは、誰も傷付けずに手に入る一生分の生活費であって、自分の入院や身内の死によって手に入る、一年くらいの生活費ではありません!)

 

しかし、これらがお参りしてから半年以内に起きていたので、さすがに見過ごすのはどうかと思いました。

何より入院は、病気ではなく怪我。

予想できないところからきた入院でした。

 

お参りしてから一年以内に新しい職場が決まりました。

お参りした神社のお守りを渡した友人の一人が妊娠し、一人がエステティシャンになり、一人が結婚するなど変化があり、すぴりちゅあるな力のせいなのかと勘ぐってしまいました。

今もその神社をないがしろにできません。

 

その神社の名は、安井金比羅宮といいます。

もしもなにか変わるきっかけが欲しいと思ったのなら、行ってみてください。

良くも悪くも、大きな変化を与えてくれるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

引越しでしくじった話し

以前、私は就職と同時に引越しをしたことがあります。

引越しと共に実家から遠方になり、どうしても一人暮らしをしなくてはいけない状況でした。

私は「即日入居って物件もあるし、二週間くらいで引っ越せるやろ!」と振り返れば、過去に戻れれば星一徹が息子の顔をはたくようにびんたしたくなるような甘い考えをもっていました。

 

その結果、私は三つのしくじりをしました。

 

物件を決めるときは

・見学

・申し込み

・審査

・契約

を得て初めて入居できます。

申し込みから入居の間は長ければ一カ月、短ければ三週間ほどかかると言われています。

 

私の一つ目のしくじりは、相談するときにどのくらいの期間がかかって、入居はいつぐらいになるのか、きちんと説明を求めなかったことでした。

 

 

不動産仲介業社では、その仲介業社の持つ物件と、もう一つ、別の不動産会社が管理しているそれよりも家賃はあがるけれど設備の良い物件を紹介してもらいました。

私は後者の物件の方が気に入りました。

周りの治安もよく、静かで、駅から近い。しかし、もう一軒不動産仲介業社に行く予定が合ったため、その場では契約を踏み切りませんでした。

 

別のところでは良い物件を紹介してもらえなかったので、その直後に最初の会社に連絡して申し込みに行きました。

その時に、就職の内定通知書が契約の際に必要になる旨を伝えられました。

私の就職先はIT関係。通知は書類ではなくメールでした。

 

会社に連絡して送ってもらうというさっそく精神的負担を強いられました。

 

過去不動産では保証人が必要でしたが、現在では家賃を保証する会社にお金を払うことで契約できます。

保証人も高齢化が進んで支払い能力のない人が多いので、保証人が用意できてもできなくても、物件によっては初期費用の高さ=お金で解決しているのです。

 

見積もりの時に、賃貸サイトにはでてこなかった料金が家賃に含まれていることが分かりました。

 

賃貸を検索するときに「共益費込み」にチェックしても、不動産会社が保険料や雑費など別の項目としてあげてしまうと、検索サイトで見ると正確な金額がでてこないことがあるようです。

 

鍵の交換費用や仲介手数料、家賃などもろもろあわせて30万円ほどしましたが、仲介手数料は半額にしますということだったので、得したなぁという気分でした。

 

 

申し込みの後に入居前にある契約の時には再度来店が必要とのことでした。

 

私の二つ目のしくじりは、賃貸の契約の流れをしっかりと把握しないことでした。

 

もう一度来る交通費でちょっといい家具が買えます。郵送ではできないとのことで、悲しいけれどじゃあやめるとも言えませんでした。

 

申し込みを終え、審査も終え、後は引越しの準備という時に私の携帯電話に賃貸サイトからメールが来ました。

メールの解除を忘れていたなと思ってみると、そこには私が入居する予定の物件が乗っていました。

仲介手数料なしの物件で。

よく考えれば、この物件は私が確認はしたけれど当初考えていた家賃よりも高くて考えていない物件でした。

 

私の三つ目のしくじりは、事前に調べていた賃貸サイトで物件をしっかり吟味しなかったことでした。

 

1 引っ越しには物件を決めてから一カ月くらいかかる

2 契約には来店が必要なところは何度か現地に行かないといけない

3 賃貸サイトをしっかりと見ていないと余計な出費が必要になる

 

以上の三つが私のやらかしたしくじりです。

 

私を担当した方は丁寧に応対してくれたので、安心して物件を探すことができ、自分で気づいたところは遠慮なく相談できました。

私が契約をしなければ、あの時間も案内した車のガソリン代もすべて赤字ですので、仲介手数料を払うことで安心と自分の気づかなかったこと、知らないことを知ることができました。

そのため最後の三つ目のしくじりに関しては、なるべく無駄なお金を払いたくない人向けにこういうこともあるよと思っていただければ幸いです。

 

私の引越しは迷いの時間があまりありませんでした。迷う時間は決断までの重要な工程です。私のように決断までの時間を短く見積もって、しくじらないようにどうぞ気を付けてください。

 

不動産屋さんのドレスコード

引越しをするときに、必ずと言っていいほどお世話になる不動産屋さん。

現在では仲介業者が乱立し、接客態度も良くなり、安心して利用できると言います。

最近では身元保証人ではなく、家賃保証の会社への加入を求められるケースもあり、初期費用さえ確保できれば、女性でも賃貸は難しくないと言われています。

 

しかし、昔から不動産屋さんは

・冷たい

・見た目で判断してあしらわれる

・女性は相手にしない

というイメージがあり、中には「不動産屋になめられないためには」みたいな記事もあります。

「女性は一人で行くな」「スーツとおっさんを連れていけ」というドレスコードに男性というオプションが必須という、相談の段階から敷居を高くしている記事もありました。

 

そんなイメージが私も強く、不動産屋に行くのがかなり億劫でした。

しかし、引っ越す場所は未開の地。

アウェーから不動産屋を頼らず物件を探すことなど、現地に知人でもいない限り無謀すぎます。

 

とりあえず、相談に乗ってくれなくても物件を見てみたい。とりあえず人間なら追い出されたりしないだろうと思い、すっぴん、フード付きの上着という、だらけた格好で行ってきました。

 

行ったのは文京区にあるとある不動産仲介屋さん。

 

忙しそうに電話でお話をしていたので、とりあえず見させてくださいと頭を下げて入らせてもらいました。

 

文京区というのは学生のエリアで、大学密集地でございます。私には無縁の場所です。

おしゃれな物件を眺めていると、電話を終えたスタッフさんが声をかけてくれました。

 

あ、あんた、オイラが見えるのかい……? 

 

そんな気分で実はこれこれと相談しました。

その時はどこに住むのか、どこに通うのかもはっきりせず、とりあえず都内から一時間の通勤エリアで~とアバウトに相談しました。

 

スタッフさんは、いや、一時間って言ったら、埼玉やら千葉やら神奈川から通えるじゃん。絞れよ。っという気持ちを抱いたのかもしれませんが、そんなことは感じさせずに、地方民の私に優しく説明してくださり、そして物件をいくつか見せてくれました。

 

こんなろくでもない格好した三十路を、優しく接客してくれたのです。

 

実際行ってみた結論としては、

 

「どこに住みたい」「どんな設備が欲しい」ということを絞ったら、そこまで嫌がられることはないのではないかと。

シーズンオフということもあったのですが、不動産仲介業者も乱立している現在、周りに競合する店のない、井の中の蛙状態でもない限り、女性でもそこまで邪険にされないのではないかと。

 

しかし、ケンカを売られるかもしれないという気持ちでいった方が、横柄な態度を取るスタッフに当たっても、ひるむことなく自分の意見を貫けるでしょう。

 

格好はだらけていても、心は武装して挑みたいものです。

 

 

 

あとは、大島てるでの下調べもした方が良いかもしれません。