三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

自己責任社会の結果

パニックホラー映画を観たことありますか?

 

モンスターが襲ってくる、ゾンビ化するウィルスが蔓延する、街が霧に包まれる等など様々なネタを使った映画がありますよね。

 

そんな時、慣れた人なら「ここで籠城する!外は危険だ!」という展開を観ると「いやwww早くそこから逃げろよwww」ってなりますよね。

 

 

政府が「大丈夫です、物資は届きます、マスクも配ります、大丈夫です。お願いですから外出を自粛してください。」

 

って言っても

 

「いやいやwwwこういうときの政府が充てになるかよwww」ってなりますよね。

 

「政府がなとかしてくれる。」って言ってるキャラクターから死んでいきますよね。

 

事実は小説より奇なりと言います。

 

謎のウィルスが世界中で蔓延し、日々死者を増やしていく中、政府がとった行動とは。

 

  1. 病院を増やす
  2. 道路を封鎖する
  3. 国民が自宅待機できるように生活費を補償する

 

等など。各国政府が国民を守る行動をする中、とある国では主に報道されるのは

「要請だけしてこれから先のことは考えるとし、収束したら旅行券とか商品券を配ろう、和牛とかもいいかな。」

という内容。

 

世界規模でみれば暴動が起きます。

 

でもその国の国民は世界規模で見ても有名なおとなしい国民性であり、一つの行動理念をもっています。

 

自己責任

 

これは、他者をあてにせず、自分の力で自分を守る行動を選択しよう、という行動理念です。

 

 

未知のウィルスが蔓延しているのであれば、これからどうなるかわかりません。物資を蓄えなければいけません。封鎖される都市から早めに脱出することも重要です。

 

スーパーから物が無くなるという情報を手に入れれば、早めの行動が肝心です。政府が「大丈夫です!自粛してください」といっても、棚は空っぽです。時間がある人は開店前から並びます。自分を守らないといけませんから。誰も助けてくれないのです。

 

他の国から見ると「ええ~!!政府が何の補償もしてくれないの~!!?(なんで暴動起きないの?)」というレベルですが、法律の中で暴れる国民性なので、暴動は起きなくとも国民の心は荒んでいきます。

 

「不要不急の外出を控えてください!お願いします!」と言われても、命を守る行動をとっているので不要不急ではありません。

 

 

そんな人たちには「イタリアでは実家に帰った人たちがウィルスを運んで死者がたくさん出た」と言われても「だって自分には症状がないし、ウィルスがはいっていないかもしれないでしょ。それよりもこのままここにいるほうが不安。」となります。

 

政府の要請を受けて自粛してウィルスにかかっても「政府なんか信じないで自分で考えて行動しなきゃwww」と言われるのが自己責任社会です。

 

この国には「無敵の人」という言葉があります。

未来に希望がなく、自分の命と社会に対して憎しみしかもっていない、無差別に人を殺傷する事件を起こしてしまえる人を指して言われます。

 

自己責任の先はこの「無敵」状態を作りだすのではないかと、この国の様子を見ていて感じました。

 

 

不安なことばかりですが、良いニュースもあります。

 

何故か、この国ではウィルスの感染爆発が抑えられているのです。

 

その理由は、おそらく

 

・ボディタッチが少ない

・きれいな水があるので手洗いうがいがこまめにできる

・公衆衛生が世界トップレベ

 

なんです。

「こんな簡単なことで防げるなら世界でここまで流行るはずないだろ!」と思う人もいるのですが、世界ではこれは簡単じゃないんですよ!!!!

 

今こそ自分を守るために、手を洗い、うがいをし、おしゃべりをするときは壁に向かってすること、それが自己防衛なのです。