三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

一期一会のディズニーポップコーン

映画館では必ずポップコーンを食べる私が生まれて初めてディズニーシーに行ったとき事前準備としてポップコーンについて調べました。

 

R2D2のポップコーンバケットが欲しかったんですよ。

 ディズニーランドでしか売っていないことを知ったのは行く三日前ですけど。

 

そしたら出るわ出るわ、ポップコーン情報。ディズニー行ったらポップコーン食べないなんてありえない、という無言のプレシャー。

 

今回私に「柳沢、ディズニーシー行こうぜ!」と誘ってくれた中島さん(仮名)はアップルパイ味のポップコーンがものすごく美味しいんですよ、とプレゼンしてくれたのですが、期間限定で売っていませんでした。

さらに行く前に、コーンポタージュがガチでやばいとプレゼンしてくれた友人もいたんですが、それも期間限定でありませんでした。

 

 

いいんですよ。塩味こそポップコーンは至高。べつに泣いてないです。限定味、食べたいですけど、もうないんだから諦めます。三十路ですから。泣いてません。

 

さて、マーメイドラグーンで買ったポップコーン塩味を食べると、これがまたふわふわとした触感なのに外側はかりっとしていておいしいのです。

できたてのポップコーン。そしてまんべんなくふわりとした塩味。最高。

 

「ディズニーのポップコーンはまんべんなく味が回るように、そしてはじけない種が残りにくい仕組みになっているんですよ。」

と中島さんがプレゼンしてくれます。

しかもポップコーンバケットに味や残り香が付きにくいようになっているんだとか。唯一カレー、てめぇはだめだと言っていた彼女は、もしかして元キャストさんだったのでしょうか。あの時の彼女にはオリエンタルランドのスタッフが乗り移っていたとしか思えませんでした。

 

せっかくなのでもう一味食べたいと思いました。

ふと見ると、周りにいる人皆ポップコーンバケットを下げています。

ポップコーンバケットかダッフィーかという勢いでぶら下げられています。ドレスコードに組み込まれているのでしょうか。

特にダッフィー、私も欲しくなってきました。

あの可愛らしいクマさんを抱っこしてディズニーシーを歩きたい。

しかし、持って帰ってどうするの!!と心の中のお母ちゃんが叱咤します。

妥協案として私は、ダッフィーのポップコーンバケットを買いました。

ポップコーンバケットへの欲求とダッフィーへの欲求、両方満たすことができると思ったのですが、このダッフィーは撫でてもふわふわしていません。目を開ければダッフィーですが撫でると固いプラスチック。

 

泣いてません。これでいいんです。

 

そしてダッフィーの中には綿ではなくミルクチョコレート味のポップコーンがぎっしり。

どうすればチョコレート味なのにこんなにぱりっぱりして手も器も汚れないチョコレートポップコーンを作れるのか、不思議です。

「ディズニーのポップコーンのチョコレートは絶対べたべたしない極秘レシピで作られているんですよ。しかも翌日もさくさくなんです。」と中島さんがまたプレゼンをしてくれます。彼女の魂はディズニーに遊びに来た客人ではなく、柳沢にプレゼンする専属キャストのようです。

 

彼女の言う通り、食べきれなかったダッフィーいっぱいのポップコーンは翌日もさくさくでした。飛行機の待ち時間にもりもり食べさせてもらいました。

 

ディズニーシーはダッフィーにはとにかく優しく、記念写真を撮る際には彼専用の台もあります。

なのでポップコーンバケットを置いて中島さんに写真を撮ってもらいました。

何故か。

私はこの日カメラもスマホも全て忘れて来たからです。中島さんでなければとっくに置き去りにされていたことでしょう。

 

 
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