三十路からのデスマーチ

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じゃがいもで食中毒

家庭科で習った、「じゃがいもには毒がある」という情報を生かすことができませんでした。

実写映画になった某漫画のタイトルと同じ名前の毒成分「ソラニン」。ジャガイモの芽や緑化している部分に多く含まれ、摂取すると嘔吐や頭痛、下痢などの症状が起き、過剰摂取した場合は視神経にも影響が出ると言う恐ろしい成分です。

しかしこのソラニン。じゃがいもにとっては発育に必要なものなんです。

この毒は水溶性なので、ゆでたりすると水に溶けてしまいます。しかし熱には強いのです。

 

私の人生において、じゃがいもの芽を食べるということはしてきませんでした。しかし今回、結構緑なジャガイモを素揚げしてむしゃっとしてしまったんです。

このじゃがいもの緑の部分がやばいということは知っていたんですが、普段食べているときはそれほど痛い目に合わないからいいだろうと思ったんですよ。

 

私は知らなかったんです。

 

ソラニンは小さなジャガイモほど多く含まれる可能性があり、家庭菜園などで育てたジャガイモには特に注意が必要だと言うことを。

 

じゃがいもを皮ごと食べた時に、渋みやえぐみを感じることがあります。

それに加えて今回は、風邪をひいて喉を傷めたような痛みがありました。

 

これがソラニンの力です。

この痛みが、牛乳を飲んでも他の物を食べてもずっと喉に残るんですよ。

そうすると怖いのでググるんですが、大体どこも「じゃがいもの芽や緑の部分を食って体調が悪くなったら病院に行け」と書いてるんです。

 

いい年の大人が自分で調理したじゃがいもを丸ごと食べて食中毒って、かなり恥ずかしいですよね。しかもこの日は休日で、時間帯は緊急外来しか開いていないんです。

 

ソラニンは摂取すると体内から出すしかないようで、病院で胃を洗浄するのが対処法のようです。

24時間経過を見て、症状が悪化してなければ大丈夫とのことでした。

 

私の体調は急を要するものではなく、明らかに体重から見てもじゃがいもがまるごとソラニンでなければ死なないような状態だったので、五時間ほど様子を見ましたがのどの痛みはゆるやかになり下痢はしましたがそれ以上に大したことはありませんでした。

 

今までじゃがいもの緑の部分を軽んじていました。

これがソラニン。じゃがいもの底力です。

大好きだったじゃがいもに牙をむかれる日が来るなどとは思いもよりませんでした。

 

「この芋は茶色いときは平気だが緑の時は毒があるんだ。」

 

そんな気持ちで今後はじゃがいもを見ていくことにします。