待ち続けていた映画「デッドプール」の試写会に応募しましたが落ちてしまったけれど、公開初日に観ることができそうなので私は元気です。
元気です!!
しかし、私が昔友人から抽選で当たった「ブラインドネス」を伊勢谷友介が出るなら観てみようかと、内容も知らずうっかり観て、気安く観る映画ではなかった、と後悔したように、ライアン・レイノルズが出るなら観てみようかなと思った人が、こんなのライアン・レイノルズじゃない、と後悔しないですむように、ちょっとデッドプールというキャラクターについて、主にR15方面のことを書かせていただきたいと思います。
デッドプールが、なんかちょっと今までのマーベルとは違う、というか、シビル・ウォーの温度差で風邪ひくレベル、というのは予告や公式サイトを見れば感じると思います。
こんなひどいヒーローが本当にいるのか。制作会社が意図的に印象操作しているのでは? 予告を観て思った人には残念ながら、大体あってるんです。印象操作じゃありません。ありのままのデッドプールさんです。
本編を見たら、予告以上にこれは、ヒーローとして、ない……と感じるかもしれません。
その戦い方もぎりぎり悪役で、血を見せなかったキャプテンアメリカや蜘蛛の巣で捕縛するスパイダーマンとはまったく違います。
キャプテンアメリカの蹴りもなかなかえぐいと思いますが、身体がちぎれたりするわけじゃないのでギリセーフです。
監督も悩んだことでしょう。
マーベルヒーローなのに、R15。
パニッシャーでバイオレンス映画の前例はありますが、アントマンやアベンジャーズの人気の勢いに乗っている今この時に、R15というのは英断です。
そしてデッドプールは、本国で「だからなんだ。俺ちゃんの人気を甘く見るな。」と中指を立てて高笑いするような記録を樹立してしまったわけです。
おかげでウルヴァリンもR15になるそうです。
さらにデッドプールの素顔はエルム街の悪夢のフレディ・クルーガー並ににただれ、ヒーローと言うよりはもうヴィラン。子供はトラウマです。実際彼がマーベルヒーローを殺しまくり、さらに原作スタッフも殺しに行くと言うコミックスあります。
相手も自分も血まみれモツまみれ。時として生首だけで饒舌に喋る。
情け容赦ない彼の振る舞いには他のヒーローは顔をしかめます。ただ情け容赦ないのではなく、デッドプールは水鉄砲のように面白がって銃を撃ちまくります。子供がチャンバラをするように、背中から抜いた刀で敵を切り刻みます。
さらに本作では今までのヒーロー映画になかった恋人との濃厚なラブシーンもあるようです。
バットマンもプレイボーイですけどね、濃厚なラブシーンまではありませんでしたよ。
しかし監督はデッドプールというキャラクターには濃厚ラブシーンがいると思ったんですよ。
何故ならデッドプールはただのイケメンのライアン・レイノルズでは成立しないんです。彼の本領が発揮されるのは下劣な単語を饒舌にまくしたて血まみれで戦う時なんです。
自分も血を流し、相手にはその倍血を流させる。品行方正な戦い方など他のヒーローがやればいい。俺ちゃんはこれでいく。それがデッドプールなんです。
そしてデッドプールのファンが見たかったのも、そんな自由気ままなヒーローなんです。
やっと日本にやってきた不真面目ヒーロー。期待を裏切らない、けれど予想を裏切る活躍を見せてくれることでしょう。
というか観たいんです。
期待大です。
公開日が待ち遠しいです。
試写会当たった人がうらやましすぎます。
長々と書いてしまいましたが、一冊読んでみようかなと思ったら「マーク・ウィズ・ア・マウス」がおすすめです。
ヴァイオレンスもセクシーシーンもあります。
くれぐれも、「キルズ・ザ・マーベルユニバース」だけは一番最初に読まないでください。これはデッドプール上級者向けです。まだ翻訳本が少なかったころ、読んだ私は温度差で風邪を引きました。