読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

大河ロスまったなし

真田丸

堺雅人徳川家康が好きな私は毎回ハラハラワクワクしながら観ています。第四十四回のOP映像後半にSEが着いたときにはジョジョの奇妙な冒険も最終回になるとOPにSEついててすごくかっこよかったなと思い出してしみじみしました。

今回の真田丸は生きる人死ぬ人すべてがかっこよくて、歴史の中やドラマの中ではどうしても生まれがちな「悪者」が一人もいない、全員憎めないという素晴らしい脚本。しかしナレーションで結末が語られる、いわゆる「ナレ死」というのが産まれ、どの武将よりも多く人を葬っています。

 

今回の大河は主人公だけでなく、対極にいる徳川家康も魅力ある人物に描かれています。歴史のラスボスという象徴のせいか、昨今マフィアのボスのような冷血な支配者的イメージや、完璧な神様のような存在感を放っていて、二年前の黒田官兵衛でも寺尾聡というかっこいい徳川家康を見て、そうだけど、そうじゃない、なんだか物足りないと感じていました。

大河ではありませんが、信長協奏曲のグラビア雑誌をもらってはしゃぐ徳川家康のような、もっと人間らしい徳川家康は今後の大河では描かれないのだろうかと少し残念でした。

しかし、三谷幸喜はやってくれました。

織田信長明智光秀の濃厚な主従プレイにやや引きつつも傷の手当てをしたり、伊賀越えでは半泣きになりながら崖を下ったり、豊臣秀吉の襲来におびえて真田どころではなくなったり、地震に慌てて木にしがみ付いたり。

そんな中でもラスボスとしての顔もちゃんともっていて、天下泰平のための手段は選ばない。

真田親子が苦しめられる姿を見ても、心に過るのは伊賀越え。

最後の最後まで、真田の血に怯え慌てふためき、必死に逃げ惑う姿を見せてくれるのだろうと思います。

そして大河が終わった後の大河ロスを思うと、今からすこぶる気分が落ち込むのでした。