引越しをするときに、必ずと言っていいほどお世話になる不動産屋さん。
現在では仲介業者が乱立し、接客態度も良くなり、安心して利用できると言います。
最近では身元保証人ではなく、家賃保証の会社への加入を求められるケースもあり、初期費用さえ確保できれば、女性でも賃貸は難しくないと言われています。
しかし、昔から不動産屋さんは
・冷たい
・見た目で判断してあしらわれる
・女性は相手にしない
というイメージがあり、中には「不動産屋になめられないためには」みたいな記事もあります。
「女性は一人で行くな」「スーツとおっさんを連れていけ」というドレスコードに男性というオプションが必須という、相談の段階から敷居を高くしている記事もありました。
そんなイメージが私も強く、不動産屋に行くのがかなり億劫でした。
しかし、引っ越す場所は未開の地。
アウェーから不動産屋を頼らず物件を探すことなど、現地に知人でもいない限り無謀すぎます。
とりあえず、相談に乗ってくれなくても物件を見てみたい。とりあえず人間なら追い出されたりしないだろうと思い、すっぴん、フード付きの上着という、だらけた格好で行ってきました。
行ったのは文京区にあるとある不動産仲介屋さん。
忙しそうに電話でお話をしていたので、とりあえず見させてくださいと頭を下げて入らせてもらいました。
文京区というのは学生のエリアで、大学密集地でございます。私には無縁の場所です。
おしゃれな物件を眺めていると、電話を終えたスタッフさんが声をかけてくれました。
あ、あんた、オイラが見えるのかい……?
そんな気分で実はこれこれと相談しました。
その時はどこに住むのか、どこに通うのかもはっきりせず、とりあえず都内から一時間の通勤エリアで~とアバウトに相談しました。
スタッフさんは、いや、一時間って言ったら、埼玉やら千葉やら神奈川から通えるじゃん。絞れよ。っという気持ちを抱いたのかもしれませんが、そんなことは感じさせずに、地方民の私に優しく説明してくださり、そして物件をいくつか見せてくれました。
こんなろくでもない格好した三十路を、優しく接客してくれたのです。
実際行ってみた結論としては、
「どこに住みたい」「どんな設備が欲しい」ということを絞ったら、そこまで嫌がられることはないのではないかと。
シーズンオフということもあったのですが、不動産仲介業者も乱立している現在、周りに競合する店のない、井の中の蛙状態でもない限り、女性でもそこまで邪険にされないのではないかと。
しかし、ケンカを売られるかもしれないという気持ちでいった方が、横柄な態度を取るスタッフに当たっても、ひるむことなく自分の意見を貫けるでしょう。
格好はだらけていても、心は武装して挑みたいものです。
あとは、大島てるでの下調べもした方が良いかもしれません。