三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

電子書籍と紙媒体

ミニマリストという言葉が流行した時、私の周辺では「そんな地方限定なことを言われてもw」と東京ローカルニュースを眺めてほほ笑んでいたものです。

公共の交通機関から見放された地域で住む者には慈悲がありません。

車なくして米も生鮮食品も購入できず、コインランドリーも徒歩一時間かかる場所にあるこの生活でミニマリストとはすなわち戦前の生活に戻れと言われているようなものです。

そんな私ですが、部屋を席巻する本の数に迷い、電子書籍の購入に踏み切ったことがあります。

これがなかなか良かったのです。

「紙をめくるのが心地よい」

という意見があるでしょうが、場所がないという現状を打開するには電子の世界という広大なスペースはとても魅力的でした。拡大して好きなキャラクターにいないか、登場回数の少ないキャラ好きには大きな魅力がありました。

本屋に行かなくていいというのもメリットでした。

私はその昔、進撃●巨人が二巻まで発売していた時、一巻試しに買ってみて、その日に車を飛ばして本屋に戻り二巻を購入したことがあります。

キャリアの提携している電子書籍会社なら、携帯電話の貯まったポイントで購入でき、またポイントがたまるのもお得感があってよかったです。

さらに、本屋によくある行ったらなかったというのもありません。

友人にはこの電子書籍のメリットで毎月何万と使ってしまうという人もいました。

まとめると電子書籍のメリットは

・場所をとらない

・拡大できる

・外に出ずして手に入る

・時と場合によってはお得

ということがあります。

そんなわけで私は、当時契約していたタブレットで十数巻発売しているコミックとスピンオフ作品を購入しまくりました。

膨大なデータはタブレット購入時に一緒に買っていたSDカードに入れていましたし、タブレットは動画再生にしか使っていませんでした。

これから先ずっと電子書籍を購入しようかなと思ったのですが、紙の本にはないデメリットがありました。

新刊が配信されるのが、ものによっては店頭よりかなり遅いんです……。

電子書籍で買ったんだから、電子書籍で揃えたいじゃないですか……。でも新刊早く読みたいじゃないですか……。

そしてタブレットを破損しました。

SDカードもデータが破損しました(古いSDでしたから)。

スピンオフも含めると、三十冊以上購入した漫画を再ダウンロードするのはかなり億劫うで、それをきっかけにその漫画は読まなくなりました。

同時に「この手に握れずして手に入れたことにはならぬ」という気持ちが芽生え、欲しいものは紙媒体で購入することにしました。

 

結論から言うと、電子書籍はとても便利でした。

ただ、シリーズものを追いかけていると、新刊がすぐ読めないというデメリットがあり、配信停止されてしまったり、端末が故障してしまうと読めなくなってしまうとい4うのは個人的にはネックでした。

・気になるけど家に置いておきたくない

・部屋に入らない

・読んだらすぐ古本にだす

という人には電子書籍は大変おすすめです。

しかし電子書籍には大きなデメリットがあり、友人におすすめしたくても貸すことができないというところがあります。

そんなときは、お誕生日にでも購入してプレゼントしてあげてみてください。

古本屋に出すにしても、一回は読んでくれると思います。