試写会に落ちたけれどやっと観れた柳沢です。観たい気持ちは館内1だったと自負しています。
オープニングから「好き……///」としか出てこない映画は初めてでした。
ライアン・レイノルズ自身とてもあの役柄が不満だったと語っていたのがファンとして嬉しいです。
それが、誰かがテスト映像をうっかりネットの海に流してしまったばかりに、デッドプールファンの皆がざわざわして映画化大成功。
こんなに陽気にこんなにヴァイオレンスにそしてこんなにキュートにデッドプールを演じるライアン・レイノルズが隠れていたなんてと、初登場映画を観て心折れていたファンは歓喜です。
※ネタバレ※
そんなライアンだからこそのデッドプールさん。アドリブも満載だったらしく、共演者の、主にヒロインヴァネッサ役のモリーナ・バッカリンは頭の回転の速さについていくのが大変だったとコメントしていました。しかしそれも役にはまるにつれて慣れてきたと語る彼女。美女で下品なジョークが得意とは世の男性にはたまらないものがあるのではないでしょうか。
実は彼女、あまりに美女すぎてヴァネッサ役には向かないと言われていたそうですが、そんなことありませんでした。
しかし、今まで見たマーベルヒーローのヒロインの中では一番露出度が高くセクシーでした。
R15は伊達じゃない。
さらに、制作費の事情で学園なのに二人しか出てこないXMENチームからは可愛い凸凹コンビが登場。
見た目通り勤勉真面目のコロッサスと見た目通りつねにぶすっとした反抗期の女の子ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド。
ステファン・カプシックが演じるコロッサスはCGに加工される前は灰色のタイツを着て頭にピンを刺しているので、そんなコロッサスがそばにいてよくネガソニックを演じたブリアナ・ヒルデブランは「んふっwww」と笑わずにぶすっとした顔ができたと思います。
全身CGのコロッサスのせいでデッドプールは宿敵を逃したり腕を失くしたりしてしまうわけですが、彼のまっすぐさ、純粋さ、そして誇り高い思想はこの映画の唯一の聖域と言えます。
最初坊主頭の女の子とか……と思った鑑賞前のみなさんも、いつの間にかネガソニちゃんの可愛さに最後のデレた瞬間にはきゅんとなるでしょう。
デッドプールは制作側の事情を知っていますが、きっと皆修学旅行とかで出ていたんですよ。そして、反抗期なネガソニちゃんが「あたし行きたくない。」とぶすっと居残りをしたので、真面目なコロッサスが「じゃあこの子を見ていますので教授たちは他の子たちをお願いします。」みたいな事情があるんですよ。
教授はどっちなの??!と気になる気持ちを抑えて、想像を巡らましましょう。
悪役ももちろん、デッドプール映画にふさわしい、極悪非道っぷりです。
イケメン俳優エド・スクライン演じる宿敵エイジャックス、といかフランシスはウェイドを鉄骨で刺して、しかも抜けないように先を折り曲げるという徹底した隙を見せない悪役っぷりを。
ジーナ・カラーノ演じるエンジェル・ダストは女性なのにコロッサスをふっとばし、弱り切ったウェイドの顔面を容赦なくなぐりつけ、片乳がぽろりしても「きゃっ///」なんて可愛い悲鳴を上げずに、真摯なコロッサスが目をそらした瞬間殴ってきます。
さらに、ヴァネッサの元へ帰れないデッドプールが新たな同居人に選んだ女性もまたインパクト大。思わずちょっと凹んだデッドプールも寄り添ってしまいます。
さらにさらに、デッドプールには欠かせない、彼の相棒ボブ。まさか彼が出て来るなんて、今回の監督は本当にデッドプール愛のある人です。
こうして振り返ると、あのひっどいウェポンXとしてのデッドプールがいたから、皆の声が集まり、思いが集結し、こんな素晴らしい映画ができたのではないかという気持ちにすらなります。
ということは、デッドプール公開日とほぼ同時期に発売した、バットマンの初代相棒ロビンことディック・グレイソンが活躍する漫画、グレイソンシリーズも映画化するかもしれません!!
ファンの力はけっして無力ではないと証明した映画デッドプール。を観たけども、「そんなにひどいの? 」と思った方はぜひウルヴァリン XMEN ZEROをみてください。最初は「そこまでひどい? 」と思うかもしれませんが、ぜひ、最後まで見てください。
あり、なし、を決めるのは、あなた次第です。