三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

アベンジャーズの内部分裂を描いた衝撃作、シビル・ウォー

アメリカが誇るマンガ社、マーベルのスーパーヒーローたちが集結して悪い奴らをバッタバッタと千切っては投げ千切っては投げする作品「アベンジャーズ」。

頑張って異星人から世界を守り、頑張って悪の人工知能から地球を守ってきたのに、民間人に犠牲者を出したら「君らずさんだから政府が管理するわ。その方が世界の皆は安心するし。」とお上に言われたから大変。

それまでの生き方に疑問を持っていたアイアンマンことトニー・スタークは「そっちのほうがいい。」と同意したけれども、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャーズは「お上の言うこと何かころころ変わる。そんなんじゃ世界は救えない。」と対立してしまう。

ちなみに本作を鑑賞するに至って、キャプテン・アメリカシリーズは見ていた方が良いです。

バットマンとスーパーマンのいざこざほどではありませんが、見ていた方がより二人のこじれ具合が分かりやすいです。

マーベルの作品は、見ないとついて行けないというレベルではなく、あくまで今まで見ていてくれた人ありがとう。今回も楽しんでねという優しさに溢れているので安心してください。

そして、本作はどっちが正しいのか、悪いのか、という物語ではありません。

トニーは培った技術や財産を社会に貢献しています。

彼の技術で歩けない人が歩けるようになり、資金難で未来を絶たれる学生たちはその財産を奨学金としてもらい研究を続けることができます。

スティーブは身を隠しても人々を救うために戦う道を選びました。そんな彼に賛同し、後に続く仲間もいます。

アベンジャーズは分裂し、内部崩壊したのではなく、それぞれの正義の道を歩み始めた。

そんな物語です。

ヒーローの数だけ、正義の道はあるのです。

 

さて、同じマーベル作品に、来月公開のデッドプールという作品があります。

アメコミファンには熱烈な人気があり、過去Xメンシリーズにも登場しているのですが、あまりにも原作ファンの期待をへし折り消し炭にする形だったため、なかったことにされているヒーローが、ついに登場します。

スパイダー・マンのファンということも、コアなファンならご存知です。

楽しみな人も多いかと思うのですが、ふと今回のシビル・ウォーを見て一抹の不安がよぎりました。

予告でも出ているように、今回スパイダー・マンが登場しているのですが、まだティーンの可愛らしい少年なのです。

こんな少年がデッド・プールに追い掛け回されていたら、それだけでアベンジャーズアッセンボーな事案です。

果たして今後デッドプールさんは絡めるのか。

非常に気になるところです。