旅行に行くと食べたくなる、ご当地グルメ。ぶっちゃけ飲食店の少ない地方では銀だこもファーストキッチンもビアードパパもご当地グルメです。
そんなご当地グルメの話し。
私は大阪が好きです。大阪に住みたいくらい好きです。大阪ほどたこ焼きにめぐまれた場所はなく、ミナミは大阪中のたこ焼き店がしのぎを削っています。
しかし今回はたこ焼きではなく串かつの話です。
串かつというと、どこでも食べれるじゃんと思われがちですが、大阪には大阪でしか食べられない串かつがあるのです。
それが「串かつだるま」
違法労働で書類送検されたニュースで話題になりました。
串かつだるまは行列のできる串かつ店です。
どこの店舗も毎日行列ができます。
だから「あ…」と察しました。
忙しい職場を支えるのがアルバイトやパートさんなら、正規社員のようなしっかりとした福利厚生もなく、辞めていくスタッフも多かったでしょう。そして補充がされないまま営業を続ければどうなるか予想はつきます。
柳沢は労働基準法には敏感なお年頃なのです。
労働基準法軽視されすぎじゃない?
だるまにはしっかり業務改善を行って営業を続けて欲しいです。
今回は労働基準法の話ではなく串かつの話なので戻します。
だるまが何故そこまで人気なのか、それは他のお店では味わえない串かつだからです。
単純に具材に衣をまぶしてあげる、という料理ですが、だるまの串カツはアメリカンドックのようにもっちりとした生地に、きめ細やかなパン粉をまぶして揚げるという工夫があります。
そのためパン粉が口の中を傷つけることがなく、おいしく食べることができます。
かならず出てくるおかわり自由のキャベツ。これも魅力の一つだと思います。このキャベツが串カツのタレと合うのです。串かつよりも合うんじゃないかというくらいベストオブタレパートナーなのです。
甘いしゃきっとしたキャベツを酸味と甘みの程よくブレンドしたソースで食べる。串かつがメインなのはもちろんですが、キャベツもおかわりしたいくらいおいしいのです。
ほとんどのメニューが130円台という安さなのも嬉しいです。
新大阪駅にはたくさんの飲食店があり、串かつが食べられる店舗もありますが、そのお店はあくまで串かつはおまけです。串かつも食べれるよという、メインは他にあるお店です。
しかしだるまは、串かつメイン。串かつ代表。新大阪駅で串かつを食べて、「あ~大阪のご当地グルメを食べた~」と思えるのはだるまなのです。
個人の嗜好は色々あるかと思いますが、何故こんなに熱くだるまについて語っているかと言うと、だるま以外のお店にも行ってみようと行った場所がことごとく切ない結果だったからです。
しかし、だるまも問題点というか、あまりおすすめできない面もあります。
私は一年に数回新大阪駅でだるまを利用しているだけなので、私の行く日や私の行く時間がたまたま一年に一回そういう日や時間だからなのかもしれませんが、大体スタッフが殺伐としているのです。
新幹線の改札をくぐった場所にある、席数の少ない場所で、つねにお客さんが多いせいかもしれないのですが、笑って接客されたことが一度もありません。
時には、声を張らないとオーダーが入らないこともあります。
だから、この店感じ悪いと思うと串かつもおいしく感じない、というような方にはおすすめできないのです。
強調しますが、私が行ったときがたまたまそうだっただけかもしれません。
書類送検された内容を考えると、休憩時間など確保できない人数で無理やり回していたため殺伐としていたのかなとも思ってしまうのですが、たまたま私の串かつもぐもぐタイムにだけ殺伐タイムが当たってしまった可能性も大いにあります。
正直、笑顔がなくても頼んだメニューがおいしく出てくれば、それ以上に求めることはないのです。それ以下は困ります。ここが妥協できないラインです。
こんなプレゼンでお前はだるまを持ち上げたいのか叩き落としたいのかと思われる方もいらっしゃるかと思います。
けれどそれは、是非とも貴方の目で確かめていただきたい。
ちなみに法善寺のだるまは威勢のいい大将とスタッフが笑顔で迎えてくれたので、新大阪駅はだるま上級者向けなのかもしれません。