三十路からのデスマーチ

何気ない日常がもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。

USJのハロウィンでゾンビパニック体験

ハロウィンの存在を知ったのは20年以上前でした。

昨今、ハロウィンは仮装をしてはしゃぐ日と思われがちですが、USJではハロウィンの伝統にのっとり、現世に舞い降りた魑魅魍魎に魂をとられぬようスタッフ一丸となって魑魅魍魎が逃げ出したくなるほどのガチな変装を行い入園者を怖がらせるイベントを行っているそうです。

 

ディズニーがきらびやかなイベントを行っていますが、USJはガチです。

 
f:id:yoshiws:20171005205404j:image

昼はまだミニオンがはしゃいだりしてますが、日没後ガチの大人のハロウィンです。

 

ハロウィンは行ってみたいけど、それだけのためにパーク入場券はきついっすわ……。

 

と思っている人は「ハロウィーン・トワイライト・パス」という15:00以降から入場できる、1日入場券よりも1500円くらい安いのがあります。私は今回これで行きました。

 

トワイライトパスを購入する人は多いようで、予約したチケットを持っていくと、チケット販売機に列ができています。この時すでに仮装をしている人達がいます。スタッフは普通ですが、傷口シールやら血糊やらでめかしこんだおねえさんたちがいます。

 

パーク内にはホラー映画界のマスコット、チャイルド・プレイのチャッキ―やゾンビから逃げるタイプの迷路型お化け屋敷がにぎわっています。エクスプレスパスもありますが、平日は15分や10分という短い時間で入れるようです。

 

ポスターや公式サイトで恐怖をあおりまくっているアトラクション「トラウマ3」も人が向かっていました。

 

私はお化け屋敷が苦手で、自分から恐怖に向かって歩いて行くことができないので、ライド型のお化け屋敷があればぜひとも行きたいのですが、自分で歩いて行く系は無理です。

 

 


f:id:yoshiws:20171005205420j:image

さて、USJには夏にはなかったボロボロのパトカーやら、金網で区切られた謎のスペースやら、ゾンビ注意というような看板がちらほら見えます。


f:id:yoshiws:20171005205449j:image

日没後に一体なにがおきるのでしょうか。

 

そんなことを思いながら、サメに襲われる体験をしたりターミネーターの会社サイバーダイン社が貞子さんにジャックされるシアターを見たり、しながら日没になりました。

シアターから出ると、電ノコの音が響き渡っていました。

 
f:id:yoshiws:20171005205506j:image

へぁっ!? 

という声が思わず出た私の目の前では、海外ドラマや洋画でおなじみの、オレンジ色の囚人服を来たゾンビスタッフさんが槌や電ノコを手に徘徊していました。

 

日没後、ゾンビめっちゃ出るから気を付けてね、って聞いてたけど、本当でした。しかも全部ガチ。スタッフさんたちの喉が心配なくらいの金切り声をあげながら襲い掛かってきます。

 

これがもう充分トラウマですよ。

公式サイトでゾンビを見ましたけど「どうせフォトショップで怖く加工してるんでしょ?」と思っていたのにまんまでした。

 

しかし、USJのゾンビスタッフは伊達ではありません。

定期的に音楽が変わり、アップテンポに合わせてゾンビスタッフさんたちがダンスを見せてくれます。

しかもゾンビスタッフさんが手招きしてくれて、近づくと簡単な振り付けを教えてくれてみんなでダンスを踊り跳ねるというパーリーピーポーゾンビに変わるんですよ。

 

ちなみにあちこちにSWATの皆さんがいて、ウィルスに感染していない人は避難させてもらえる、という参加型イベントがあります。

ちなみにゾンビ系のコスプレをしている人とかフェイスペインとをしていると「感染してるからだめだ!」と参加させてもらえませんので要注意です。

 

年々怖くなっているというのは伊達ではありません。

ゾンビ映画好きな人にはおすすめの最恐イベントでした。一人でも充分楽しむことができるので、初めての一人ハロウィンデビューにもおすすめです。 

 

 

 

 

 

気になっていた在宅ワークの税金のこと

会社に勤めている人は退職するときに「こんなにもらってたのにこんなに引かれていたのか」と気づく国からの徴収金。かくいう私も「こんだけもらってるのに手取りがこんだけなのは全部保険と税金のせいやないかい」とぞっとしたことがあります。

 

さて、数年前に某小説家が脱税をしていたことが話題になりましたが、即座にその税金を払ったにもかかわらず現在もアニメの続編は作られていないという悲惨な話があるように、背後から刺すように「金を払え」とお国に言われないためにも、税金について相談してきました。

場所はもちろん税務署。

 

モデルケースは独身です。扶養には入っていません。税金のことを調べようとすると必ず配偶者の扶養に入っている人のケースばかりでてきますが、今後は一人で生きる人が多いことを予想して参考にしていただけると幸いです。

 

まず税務署のお姉さんに「在宅ワークでの収入があるんですが。」と相談すると即座に「確定申告してますか? 届け出していますか?」とさっそく尋問されます。

これは、私の尋ね方が間違っていました。

この場合の収入は経費を引いて利益になった部分です。私の在宅ワークでの収入は2万円にも満たない金額でもっと言えば在宅ワークをしている通信費やらお店に行った金額を計算すれば趣味としか言いようのない、大赤字の状態でした。

そんなど素人の私の相談に乗ってくださったベテランのスタッフさん。

 

クラウドソーシングの説明から、どういう記事を書いていて、通信費や交通費などなどを計算するとまったく儲けは出ていないのですが、今年は20万円いくらいはお給料がはいりそうなんですが、と現状を相談しました。

すると、そっと象さんのような優しい目で賢くない私にも分かるように説明していただけました。

「貴方の場合まったく儲けが出ていないので、確定申告の必要はありません。しかし、金銭の授受や経費がある場合は帳簿を付けるのが義務です。」

 

簡単に言うと、経費を引いて年間20万円以上儲けが出ていないものは税金がかからないと思っていただいて間違いないようです。

これは他の仕事と掛け持ちしていた場合も同じです。

個人事業だとまた話は変わってくるようで控除の額が30万円以上になっているようです。

本格的に設備投資して始めた場合、他の税金の控除の兼ね合いがあるため、また相談してくださいとのことでした。

しかし儲けが出てない出ていないと思って適当にしていたのは事実なので、きちんと計算した結果、手元にある領収書と差し引くと1万円くらいは利益が出ていました。

 

もっときちんと領収書を取っていれば確実に赤字ですが、この適当にしていた部分が段々と積み重なって最終的に「金払え」という金額に膨れ上がるわけです。

 

大きなお金が動けば、その結果「これはどうなっているのですか?」と尋問されたときに「赤字です!!」と証明する領収書がなければ脱税になってしまう可能性はあります。

 

税金は公共事業の恩恵を受けるためには必要不可欠なもの。正しい金額を納めるのはもちろんですが、ずぼらな管理をして払わなくていい税金を払ってしまうと生活が圧迫されてしまうので、今後は税務署員さんのアドバイスに従ってきちんと帳簿をつけるようにいたします。

採用結果、相手を待つか自分から聞くか

 

就職活動で採用結果を待つことはよくあると思います。電話してその日に面接してその直後に採用、明日から来てというところもあるでしょうが、ほとんどの場合は採用担当からもっと上の人からあるいは社長から協議の結果三日後やら一週間後やらに採用の連絡があったり、お祈りメールやお祈り電話やらお祈り通知書がくるものです。

 

採用結果を聞くにあたってちょっと変わったことを体験したので、採用結果というのはこういうこともあるのだろうかと聞いていただければ幸いです。

 

私がその会社を受けたのは、どちらかというと売り手市場の時でした。それでもその職種は倍率が高いほうでした。

自宅からも近く、特別な資格も必要ない、そんな条件でした。

さて、その会社の面接は大変和やかでした。担当の人は圧迫することもなく、どうせうちもすぐ辞めるんじゃないの? というようなドキっとするような質問もなく、むしろ来週から来てくださいくらいの歓迎ムードでした。

というか、一応責任者に確認しますが、すぐお願いしたいですとおっしゃたんです。

 

あ……と察した方もお付き合いいただけると嬉しいです。

 

 

結果は明日ということでした。

私はその日、いつかかるか分からない電話を夕方まで待っていました。

お返事は、「急きょ面接しないといけない人がいるので、採用結果はまた明日」という電話でした。

 

「でも柳沢さんを採用したいです。」と、期待させるようなことを言われたので、私は「よくわからないけれどいろんなしがらみがあるんだろうな」と物わかりの良いふりをしていました。

 

しかし、翌日の電話でも「面接の日が変わった」という連絡があり、「明日連絡します。」とのこと。

 

さらに、その日は連絡すらありませんでした。

 

そんなに忙しい会社なのか……と段々黒いものを感じ、でもまぁとりあえず勤めてみてだめだったら辞めようと前向きに思っていたんです。明日自分から電話をしようと思って。

 

そして自分から電話をしたのですが、まだ面接があって、こちらから電話しますと切られました。

 

しかし、お察しの通り、今回はご期待に沿えなくてすみませんという電話になりました。

 

どゆこと? あれだけ和気あいあいと私たち意気投合したじゃありませんか。あれだけ期待をもたせておいてなにそれ。

 

そう思ったのは、伸びに伸びた連絡の日が、私の誕生日と重なっていたからなんです。

 

 最悪の誕生日でした。

 

これは持論なのですが、言った期日までに採用結果の連絡がない企業の理由は色々あるのでしょうが、企業として約束した期日までの連絡ができないというのは、働きだしてからも同じ理由で社員をないがしろにするのではないかと感じます。

求職中は時間が惜しいもので、採用結果待ちの間は他のことが手につかず、予定も入れられない。期日までに連絡が来ないところはよほど勤めたい場所でなければ、他の場所を探した方が精神的にも良い気がします。

 

その後何社か受けて、採用結果が約束の日までにこなかった会社は見切りをつけて探した結果、現在より待遇が良い場所で働いているので、企業を待つか、自分から聞くか、見切りをつけて他を探すか、一番精神的に良いものを選ぶのをおすすめします。

杜王町はスペインにあった

お題「最近見た映画」

 

公開前はかなり不安になり、もしもの時は劇場に火をつけるとまで思うファンも多かった実写映画、ジョジョの奇妙な冒険 第一章が公開されました。

マイナスからのスタートだったせいか、少なくとも私の周りのファンからはかなり熱烈な支持があり、複数回観ている人も多いです。

 

個人的な感想を申し上げるなら、なるべく冷静に申し上げるなら、

 

原作必修(アニメもしくはコミックス)映画

 

何故かと言うとかなりテンポがよく、「ジョジョって有名なマンガだよね~国民の50%が知ってるって言うし~じゃあ映画からまず入ろうかな~」という一見さん向けではないんです。

 

 一見さんが見ると「は? スタンドって結局何? あの弓矢どこから来たの? 最後に出てきたスタンドは? 結局あのスタンドは何の役に立つの? あの意味深なヒロインは何者? 」となって原作を見ないとポルナレフ状態になってしまうからです。

 

そもそも、ジョジョの奇妙な冒険はイギリスを舞台に始まり、宿敵ディオとジョースター家の対決を描いているのですが、ディオと直接対決するのが一部と三部。他の六部までは「ディオの残したものやディオの残党のせいでいろんな人がひどいめにあっている」という状態になります。

今回実写化されたのは四部。因縁のディオは白い帽子に白いコートの伊勢谷友介が高校生の頃にエジプトで倒しているのでディオの名前のデの字もでてきません。

だから「なんだよ、冒険してないじゃん。ご近所だけの話じゃん。」という感想を抱いてしまいかねないのです。

 

小学生には町の中を自転車で回るだけでも大冒険だったので、それをふまえると四部も冒険とは言えないくないと思うのですが、それは個人の感想なので置いておきます。

 

しかし、ストーリーは分かりやすいのですが、細かな設定が一見さんには分からないこの作品は、原作ファンには大成功と言っていいのではないかと思うのです。

余計なストーリーがなく、「家族」に焦点を置いたストーリー構成。展開や結末は原作ファンへのサービスと言っても過言ではないのです。

10年間、実写可能なキャストが集まるのを待ち続け、山崎賢人伊勢谷友介という二人がそろった今しかないと踏み切った製作陣には拍手を送りたい。

治安が程よく悪く、ほどよく自然が残っていてオシャレなスペインの街並みはまさに杜王町

ジョジョファンにはぜひともスクリーンで、ジョジョの魅力的なキャラクターとスタンドを体験してほしいです。

 

 

前置きが長くなりましたが

 

ネタバレと個人的感想を多分に含んだ感想を書いていますので、色を変えてみえにくくしています。ネタバレ後でも気にせず観れる人や鑑賞済の人以外はご注意をお願いします。

 

 

 

スタンドがすごかった……。

 

USJの4Dで体験していたけど、本当にこの、演出というか、すごかった!

クレイジーダイヤモンドはきらきらしていて、スタープラチナはスピード感があって、エコーズはマスコットキャラ感があって、ザハンドはやべぇこいつ感がありながらどこかコミカルで、すごくよかった……。

 

ストーリーはアンジェロ編から虹村兄弟編に絞られていて、それがいっそうよかった。

承太郎に父親の話をされたとき、「関わりたくない」って態度の仗助が、虹村兄弟に「親父を助けるためなら力を貸す」って言う展開がこの短い尺の中に東方仗助人間性やクレイジーダイヤモンドににじみ出た優しさを表していて痺れた……。

東方一家の食事シーンとか、祖父と仗助の会話を原作よりも増やすことで、家族の絆を強く感じたし、「俺がこの街を守る」っていう仗助の言葉にぐっと重みが増していたのがもう100億点。

 

でも三部が実写化するのはさらに10年後でもいいのでハーフで身長190cmの日本人とインド人とフランス人とイギリス人とフレンチブルドッグが集まるのを待っています。

 

 

左足の小指が痺れる原因

みなさん、足の小指だけがしびれたことありますか?

私はあります。

足の小指の痺れは万病の兆候らしく、脳梗塞椎間板ヘルニア、糖尿病等々ググると怖い情報ばかり出てきます。

怖い情報ばかり見ると不安になりますよね。

なので大雨の中病院に行ってきました。

先生は私の足を見てぎょっとしました。

「すごく、むくんでますね……。」

そのむくみは痺れる前からですが、先生は若干引いていました。

事情を説明すると、先生は私の足を筆のようなもので撫でて小指の知覚、動かせるかどうかを確認しました。

その結果、少し考えてからおっしゃいました。

「湿気が多い日は、起きる方がいらっしゃいます。おそらく二日くらいで治ります。」

その後レントゲンを撮っても骨に異常なし。

むくみを取るお薬をもらい、病院を出ました。

 

私の記事は 足の小指 痺れる でぐぐっても上位には出てこないのですが、この記事を読んでいただけた方の豆知識として頭の片隅に置いてくれると嬉しいです。

気になる方は病院に行くのがやはりおすすめです。

カプセルホテルの敷居の高さ

昨今、様々な形態の格安ホテルがあり、大阪の某所では1泊800円という「なにかでるんじゃないか」という心霊的な意味でも衛生的な意味でもドキドキする価格帯のホテルがあります。

某旅行会社の倒産をきっかけに私たちは欲しいものを得るときに「値段」と「安全」を天秤にかけるようになりました。

格安の代わりに私たちが負うデメリットとは何か。その見極めが重要になってきた現在。旅好きの私は長年躊躇していたものにチャレンジしてみました。

 

カ プ セ ル ホ テ ル

 

今まで男性向けと言われてきたその世界に、女性向けサービスが始まりました。

 

もちろん、おしゃれな場所もあります。カーテンという不安定な敷居あれども、個室タイプもあります。

しかし私は、ここであえて、古き良きカプセルホテルタイプのお宿にチャレンジしました。

大塚にある某ホテル。そこは都内でも有数の昔ながらの情緒あふれる雰囲気のカプセルホテルでした。大浴場やサウナもあるのですが、2017年5月現在男性向けホテルだったため女性はシャワーのみのフロアしか利用できません。その代り女性は3000円以下で宿泊できます。

 

池袋の隣の大塚。この立地でこの金額で3000円以下。いいじゃない……。

 

ちなみに1980円以下のホテルもありますが、山手線から外れているため立地の面を考えるとお得だと思います。

 

さらに近くに銭湯があるため、疲れている人にはそちらもおすすめです。

さて、受付で靴を脱ぎ、鍵を預けます。受付では運が良ければ簡単に説明を受けられますし、運が悪ければ紙を渡されて「読んでね」というかたちになります。

チェーン店にはない、スタッフごとのばらついた接客サービスすら情緒があります。

受付フロアには連泊の人にはありがたい洗濯機があります。

受付で二つ鍵をもらいます。一つはロッカー、一つはフロア用です。男女それぞれ、間違ってフロアに入らないように階層ごとに鍵がかかっています。

 

そこでまず私がエンカウントしたのが、親切な常連さんです。共有スペースのテーブルで談笑していました。ここだけ見るとスーパーとかのバイトの休憩所のようです。

 

長く経営しているジムや食堂なんかには時々いる、独自ルールを教えてくれるRPGの町人、チュートリアルをしてくれる親切なNPC。リアルに遭遇するとは思いませんでした。

 

主に独り身だと優しく声をかけてくれて、冷蔵庫があるけど名前を書いてねとか、飲み残しは出る前に捨ててねとか、電子レンジ自由に使っていいのよ等、大切なマナーや共同スペースの知恵を教えてくれます。

 

しかし私はこの日、冷蔵庫も電子レンジも存在は知らずに使う気もなかったのでお礼だけ言っておきました。

さて、ここで重要なポイント。カプセルホテルの上の段に私は行かねばなりませんでした。

深く考えず上か下か選べたのに。上を選んでしまったのです。

これが階段式ならまだいいです。 梯子式なのです。

旅行疲れの私の身体&腕には大変な負担でした。もしもあなたが小学生のように飛び跳ねることのできる身体とHPを持っていなければ、迷わず下を選ぶべきです……。

 

寝るだけでもトイレがつらい。そう感じながら私は上の階を選んだ自分を心から呪いました。ちなみに、荷物を入れる前なら部屋を変えてくれるかもしれないので、やばいと思ったら部屋に入る前にフロントに戻るのも一つの選択です。

 

さて、寝てみますと思ったよりも柔らかく、寝心地の良いマットです。

しかし、枕も掛け布団も薄っぺらいです。

この中で荷物の整理は難しい広さでしたが、着替えて程度は大丈夫でした。

 

そして夕食を済ませると、シャワーブースに行きました。個室が三つだけですが、他に使用する人はいなかったためすぐに使うことができました。

人がいれば焦ること間違いなしですが、幸いなことに使っている間は誰も来ず。

化粧を直す場所は8人ほど椅子がありましたが、ここも一人くらいしかおらず。やはりみなさん寝るだけのものとして使用しているようです。

 

というわけで私も寝ました。

 

心配していた暑い寒いというのはなかったのですが、やはり空気は乾燥していました。飲み物は持ってこれなかったのですが、マスクを持って行った方がよかったです。

 

そして、風邪を引きました。

 

微熱程度なので、風邪薬を飲んでさっと下げましたが、今まで旅行中に風邪を引いたことがなかったので、とても衝撃的でした。

 

カプセルホテルで学んだこと

・下段を選べ

・共用スペースのマナー大事

・親切な常連さんに会ったらお礼と挨拶を

・体力のない人は使っちゃダメ

 

ずいぶん疲れるし関節が痛いのは年齢のせいかと思ったいたので安心しました。

 

 

 

 

悪の教典の漂うB級感

大竹しのぶを見るだけでほんのり怖くなるトラウマを植え付けた作品「黒い家」と同じ原作貴志 祐介の小説「悪の教典」の映画化作品。

出落ち感満載ですしストーリーもウィキペディアでネタバレされているので「わぁ」っと驚くこともないと思ったんですが、なかなかにB級作品として楽しめました。

本作はサスペンスではなくスプラッタームービーです。陽気に歌いながら殺人をする血みどろのサイコキラーを観るためだけの映画です。

サスペンスやホラーを期待した方は申し訳ないのですががっかりな鑑賞時間を過ごすことになるでしょう。

私の中の少ないスプラッター映画で一番ノリ的に近いのはフレディVSジェイソンでした。

 

 

簡単なストーリー。

生徒からも人気の教師、ハスミンこと蓮実聖司は生粋のサイコキラーで邪魔者を事故や自殺に見せかけ次々と葬り、自分の正体を探ろうとしていた教師や生徒も殺していたのですが、肉体関係をもってしまった女子高生を自殺に見せかけ殺したはいいものの他の生徒にも目撃されてしまいえらいこっちゃ。なんとか他の教師の仕業に見せかけようとしたものの、生徒との会話が録音されていたものが見つかってしまいあら大変。責任能力不能を狙って精神異常者のふりをする方向に切り替えました。

 

本作で主人公演じるのは「海猿」で好青年を演じ、正義感溢れる日本男児に定評のある伊藤英明。イケメンながらも笑顔が子犬のように可愛い俳優。

 

何故こんなサイコキラーを引き受けた? という疑問は、監督のコメントで、伊藤英明は動物の森というゲーム(キャラクターと交流するほのぼのゲーム)で二つ本体をそろえてすごく素敵な村とものすごく荒廃した村を作ると言うエピソードで納得。

余談ですがもう一人の何故こんな役を受けた?は山田孝之。三池崇監督らしい下品な演出で最期を遂げますが、原作はもっとひどい人間性だったため、折衷案だったのかもしれません。

ハスミンは生粋のサイコキラーで人殺しが好きなのではなく、

喉が渇いた。

コンビニが遠い。

自転車を持っている人から殺して奪う

コンビニに行く。

くらいの感覚で人を殺します。

だから仕事上「こいつめんどくせぇな」と感じればもちろん「こいつ邪魔だな」は例外なく殺します。

彼にとっては殺人の証拠隠滅は朝飯前。アメリカに行きそこでも殺人を重ねていました。

そこで殺人をする仲間のクレイ・チェンバースと一緒に仲良く死体を片付けるシーンがあるのですが、とても和気あいあいしていて、劇中数少ないほのぼのシーンです。

二人で運ぶバケツにはあふれ出る血と臓物。うっかりこぼしちゃってあーもう、と肋骨やらなんやらをかき集めながら、水をかけあうようなことをするかと思ったんですがさすがにそれはありませんでした。

そして邪魔になったクレイさんはドラム缶にインされてそのまま焼き殺されるんですが、後々になっても某マンガのように武器と一体化してハスミンに囁き替えたりします。

この演出もハスミンの中の罪悪感が……ではなく明らかにイマジナリーフレンドっぽくて、そういや自分には人殺しを一緒にした友達がいたな、くらいの感覚なんです。もっと楽しくやろうよ。とか言い出してハスミンも口笛歌ったり。

 

一番怖かったのがメッキ・メッサーの曲が流れる冒頭のシーン。不穏な感じがする音程で歌詞も不穏。

この曲をもっと演出にうまく活用してくれればホラーになったのかもしれませんが、エンディングも寒々しい。歌が悪いのではなくこの映画の最後に聞く歌としては台無し。邦画ホラーでよくあるエンディングが内容に合っていなくて気分台無しなあれです。

 

呪怨、終わりと始まりは最の高だったのに……。

 

 

 

そんな気持ちでエンディングを観ていると監督の名前が出て来るわけですよ。

 

三池崇……実写化……うっ頭がぁ!!